日本整形外科学会会員が整形外科手術を行う病院およびクリニックが対象となります。
機構専門医研修プログラムの基幹施設・連携施設と旧制度の研修施設については資格要件となっています。

対象期間は2020年4月1日から10年間としています。さらに延長される可能性はありますが、これ以前に遡って登録することはありません。なお、専門医症例申請に関連し、データ登録期限はその翌年度の7月末日までとなります。（例、2020年4月-2021年3月の症例は、2021年7月31日まで登録受付）

本データベースの登録は2020/4/1より一般施設で開始されます。先行する数カ月間、一部施設に限定したパイロット登録期間を設けており、その間は「パイロット期間中」として一般施設からの症例登録は受け付けておりません。

年間の全整形外科手術統計から鑑み、年間100万件、10年で1000万件の登録を期待しています。積極的な症例登録をお願いいたします。

匿名化ID①は各施設ごとのルールに基づき症例ごとに作成され、対応表に記入して管理される値です。症例一覧の症例識別子では「加工ID」に当たり、システムに保存され記載されていますが、閲覧できるのは登録施設のみです。（日整会・関連学会事務局からは閲覧できません。）各施設での症例見直しや登録修正などの場合に参照してください。　匿名化ID②は、症例が登録されるとシステムがデータ登録機関コードと通し番号から自動的に発行する数値です。症例一覧の症例識別子では「登録ID」にあたり、こちらは日整会・関連学会事務局で把握することができる症例識別IDです。各施設では「加工ID（匿名化ID①）」と「登録ID（匿名化ID②）」の対応表を作成し管理していただきます。

JOANRで扱うハッシュ値は2種類あります。ハッシュ値①は「患者氏名＜カタカナ＞、性別、生年月日」から、ハッシュ値②は「生年月日8桁+名前カナ先頭1文字+性別(M/F)+都道府県コード」から作成しているコードです。不可逆な処理をしているためハッシュ値から個人情報の抽出はできません。なお、ハッシュ値②は人工関節登録でのみ使用します。

ハッシュ値を用いることにより、非常に高い確率で同一個人を突合することができることから、これにより患者が異なる施設で手術を受けた場合にも、施設を超えて同一個人を追跡することが可能となり、再手術例を検索するのに有用です。

手術データ登録には「患者氏名(カタカナ)」の入力が必要です。この時に入力する文字列はハッシュ値を作成するためだけに一時的に利用され、その後、データベースに保存されることなく破棄される仕様となっておりますので、入力された「患者氏名(カタカナ)」が登録されることはありません。なお、ハッシュにつきましては、当ページ上の「症例登録について」より「ハッシュ値とはなんですか?」に詳細がございますので、そちらをご参照ください。

登録を拒否した患者については登録することはできません。また、登録後に拒否の意思を示した患者についても、施設側でデータを完全に削除する機能が用意されていますので各施設で削除をお願いします。

運動器疾患に対する観血手術が対象で、具体的には医科点数表第１節手術料の第2款 「筋骨格系・四肢・体幹」に収載されているものとなります。ただしこのうち、小手術は除外されます。また創傷処理（第１款）、デブリドマン（同様）なども対象外です。詳細はオンラインマニュアル「JOANRの目的と概要」あるいは本Q&A別項をご参照ください。

整形外科の観血的術式（医科点数表第１節手術料の第2款）のうち、小手術は登録対象から外れます。ばね指手術、抜釘術、ガングリオン摘出術、巻き爪手術などがそれに当たります。具体的には、「削除術式（第2款のみ）」を参照してください。

個人情報のうち「単体で特定の個人を直ちに判別できる情報」は含まれませんが、「単体で直ちに特定の個人が判別できないもの（匿名化情報含む）」は含まれます。後者のみの場合はオプトアウトによるデータ提供は可能であると判断されます。（厚労省に確認済みです）

執刀医(術者)は1名のみの入力となっておりますので、複数の医師が担当された場合は最も主となる方をご入力ください。

全てのユーザーは修正が可能ですが、データマネージャー及び非常勤医師の修正後の登録内容について正しいか否かの承認を完了しないと、修正後のデータが登録されません。

1桁の位を四捨五入して選択してください。

CSVファイルのJOANRへの取り込みはできない仕様となっております。

JOANRへの登録をお願いします。人工関節学会への送付は不要です。

JOANRに未登録の商品である可能性があります。お手数ですがお問い合わせフォームからお問い合わせください。
または、登録不要の商品である可能性があります。下記の登録不要の商品例をご確認ください。

＜登録不要の商品例＞

・スクリュー
スクリューは登録対象外のため、登録不要です。部品・補強部品、その他、備考等の項目に入力する必要はありません。

・止血剤
生体活性材料は人工骨などであり、止血剤は含まれません。
BARD「ARISTA AH」(SM0002)
CSL Behring「ベリプラストPコンビセット組織接着用3ml」（876349）

・セメント関連器械
ジンマー「QUICK-VAC®︎VACUUM MIXING BOWL」（00-5049-001-15）
ストライカー「BioPrep Bone Preparation System」（0206-710-000）
バイオメット「Cement Delivery System」（4148）
バイオメット「Optivac」（4152,4154,4155,4160）
デピュー「CEMVAC Vacuum Mixing System」（831215）

・その他手術器械、器具、システム
バイオメット「RINGLOC+QUICK CONNECT DRILL BIT」（31-323215,31-323220,31-323230,31-323240）
ジンマー「NexGen Complete Knee Solution Headless Trocar Drill Pin」（00-5901-020-00）
デピュー「ATTUNE PINNING SYSTEM Pin Pack」（2544-00-111）
ジンマー「PERSONA The Personalized Knee System 2.5㎜ Female Hex Screw」（42-5099-025-25）
ジンマー「Persona Partial Knee System Articular Surface Inserter Tip」（42-5299-003-01）
スミス・アンド・ネフュー「SPEED PIN」（74013480）
ストライカー「Sterile Knee Instr.Patella Cutter」（8000-0036,8000-0038,8000-0042,8000-0046）
ジンマー「Patella Reaming System Patella Reamer Blade」（5979-95-26,5979-95-32,5979-95-41,5979-95-46）
OrthAlign(ジンマーバイオメット) 「OrthAlign Plus」（403001）
ジンマー「iASSIST」（20-8011-002-00）
イグザクテック「GPS User Kit for GPS Station V2」（A10012）
メーカー多数「Saw Blade、Blade」

※メーカー「商品名」（カタログNo）

数字を手で入力できるようになっていますが、スマホでのバーコード読み取りなどの代替案を検討中です。

手術術式の診療報酬点数を請求する記載と同様になります。前腕や下腿の両骨骨折を個別の皮切により別術野として同時に行なった場合は、骨折観血的手術を二ヶ所としてください。また脊椎手術のように椎間加算が認められている場合は、行なった椎間数をご記入ください（”定義”部分をご参照ください）。

術中透視は放射線技師の業務ですので、放射線技師１名としてカウントしてください。

１名としてカウントしてください。また、術中神経モニタリングの操作を技師を用いずに術野の医師が行なった場合も、技師数を１名計上してください。

メーカーから派遣される技術者はカウントしません。ただし、院内のレントゲン技師、臨床工学士といった技師であればカウントしてください。技師数は診療報酬算定において、手術に関与した技師の人件費を算出するために使用いたします。

実際に手術業務を行った看護師のみとしてください。教育のみの場合にはカウントしません。

より端的に該当患者の経過を示すと思われる方を選択してください。症状が悪化し再入院した場合は、悪化をお選びください。

術後30日以降に確認できた、もっとも相応しいものを選択して下さい。受診や電話を含め、30日以降に一度も追跡できなかった場合は、不明を選択して下さい。ただし不明を選択された場合は、専門医取得/更新用の提示症例としては使用できません。

一般的な整形外科手術および人工関節手術（股、膝、肩）は、日本整形外科学会の研修プログラム制度（機構認定専門医）の基幹施設・連携施設や研修カリキュラム制度（学会認定専門医）の研修施設の認定を受けるための要件になっています。

症例一覧から医長、常勤医師権限で修正が可能です。
ただし、手術日などの基本情報は加工ID以外修正できませんので症例の再作成と削除をお願い致します。

登録術式に該当する手術はご登録をお願い致します。

いいえ。一般の整形外科のレジストリーにご登録をお願い致します。

但し、一般の整形外科のレジストリーでは人工関節再置換術や人工関節抜去術の術式を選択することはできません。
人工骨頭置換・挿入術の再手術（再置換・抜去）の症例を、やむを得ず人工関節手術のレジストリーに登録される場合は、備考に人工骨頭置換・挿入術の再手術であることをご入力ください。

ミドルネームの取扱い方は施設ごとによるかと存じますが、一般的にはファミリーネーム、ファーストネームの認識かと存じます。

いいえ。登録術式に含まれていれば局所麻酔の手術も登録して下さい。麻酔時間に関しては麻酔をかけた時から手術終了までとなります。

個別対応は致しかねます。各学会単位でご申請をお願い致します。

術者の登録時に「JOA会員から選択」から選択しないと表示されません

肩、股、膝となります。肘、足等は一般の整形外科でのご登録をお願い致します。

新規症例登録の修正は加工ID以外はできませんので、症例を削除して再作成をお願い致します。症例の削除は医長、常勤医師権限で可能となっております。

従たる術式に追加をお願い致します。

登録方法は以下の3つの場合が想定されます。つまり①1病名の登録で関節名、傷病部位名、骨の名称を特定できる場合、②関節名は1病名で登録できるが、傷病部位名、骨の名称が登録できない、③関節名が登録できない。

以下、解決策をお示しします。
① 橈骨遠位端関節内骨折（S5250）は、罹患関節が手関節であることは明らかであり、傷病部位が手関節部、骨は橈骨であることを特定できますので、この病名のみの登録で結構です。

② 大腿骨遠位端関節内骨折は、標準病名マスターにない病名ですが、罹患関節が膝ですので膝関節内骨折（S8200）、骨は大腿骨ですので大腿骨骨折（S7290）ないしは大腿骨遠位端骨折（S7240）の2病名で登録していただきますようお願いいたします。大腿骨遠位端骨折という病名は関節外骨折を含んだ病名ですので、前者の2病名での登録がより正確と考えます。手指や足趾が傷病部位の場合は、骨の名称に部位が付記されています。例として小指PIP関節内骨折は、関節名がPIP関節内骨折、傷病部位名が小指、骨の名称が中節骨ですので、登録はPIP関節内骨折、小指中節骨骨折の2病名で登録していただきます。

③ 肩鎖関節内骨折は標準病名マスタにありません。この場合は関節名が不明の関節内骨折（T1420）、骨は鎖骨遠位端骨折（S4200）での登録となります。

※ 病名の追加は、病名選択の下の+追加ボタンを押して入力してください。

骨折観血的手術4ヶ所、橈骨尺骨骨折もしくは脛骨腓骨骨折で登録してください。

JOANRでは手、および足として登録してください。

骨盤偽関節は標準病名マスタにないため、その代替として病名は骨盤骨折（S3280）と偽関節（M8419）の2つを登録してください。データが蓄積されれば「骨盤偽関節」としての病名をMEDISへ申請することが可能となります。

部位と性状(良悪性)が明記された病名を選択してください。ICDコードがD480のコードは部位不明の性状不詳又は不明の病名となっております。
例えば、大腿骨遠位部の骨腫瘍で病理結果が良性であれば、D480大腿骨遠位部骨腫瘍ではなくD162大腿骨遠位部「良性」骨腫瘍を選択してください。
また、悪性腫瘍が対象の術式であれば悪性腫瘍の病名を登録してください。なお、巨細胞腫など良悪性の判別が難しい病名はこの限りではありません。

人工関節抜去と脊椎インプラント抜去は登録して下さい。その他の抜釘術は登録不要です。

年度ごととなりますが登録作業が遅くなりますとデータクレンジングのチェックも遅れます。
症例登録の締切間近に大量のクレンジング修正作業が発生する可能性がありますのでなるべくお早めの登録を推奨します。なお、承認されない症例はデータクレンジングがなされませんので承認済みにしてください。

一般的に考えられる手術時間を大きく逸脱してる場合に表示されます。

ICDコードがM966の「人工関節（肩、股、膝、肘）周囲骨折」の病名がございますのでご検討ください。